20年後を想像してみる

「社会が大きく変わる時期」を 筆者は20年後と予測している。理由は簡単。その時期には今の高齢者がほとんどいなくなるからだ。この変化における最も大きな要因を挙げるとすれば、それはIT化であろう。たとえば現在の役所申請はいまだに紙媒体を使用しているが、20年後にはPCを使えない人がほとんどいなくなるので、便宜上や効率の面からも、当然 役所機能はすべてインターフェイスで運営されるはずだ。そう考えると、選挙や銀行業務・流通・通信なども同様だから、あらゆるものが対面ではなくなっているだろう。

ゆえに政治家や公務員は大幅に削減され、国家予算は必然的に小さくなるので文字通り小さな政府が実現する。また民間でも事務所や工場などの人員・設備投資も最低限におさえられるはずだ。こう述べるとまさに良いことばかりの気もしてくるが、反面 雇用や生活は今よりずっとたいへんになってしまう。便利になって合理化されれば、中間マージンや人件費が排除されるから、その分 それに准じた仕事や収入は激減してしまうことになるからだ。

もちろん未来を鑑みた場合には、確実にその辺を解決していかなければならないが、そういった議論は一切なされていないのが現状である。未来は今の延長ではなく、まったく別物。よって逆に「予想される未来の姿にしたがって今を整備していく」のが現実的ではないだろうか。今求められるのは、MBAや学校などが実施している【過去の事象から学ぶ事】ではない。未来をしっかりと見据えた実践的創造力を養うことだ。未来をいかに把握するか?そして そこへどのように対応していくか?今こそ人の想像力が試されている。