戦争をちらつかせる米国のかけひき

景気が悪くなるといつもの事だが、米国がまた戦争を匂わせている。イランを攻撃するかどうか論議しているが、他にも米国はここ数年、欧州ミサイル防衛、いわゆる「MD計画」をヨーロッパで進めてきた。これにはロシアが強く反発。ロシア国内に新型ミサイル発射システムを配備すると応酬しているのだ。

イラクやアフガンから兵力を引き上げた米国は、イラン恫喝で中東への発言権を強め、アジアでは日本・韓国と連携をはかり中国をけん制。ヨーロッパ戦略でロシアを睨むという方針に切り替えたらしい。歴史上、不況になれば必ずきな臭くなってくる。そして、その中心にはつねに米国がいたわけだが、ここに至る理由は明らかで、人類はいまだ 戦争なしで経済不況から立ち直った実例がないのである。暴対法の施行も含め、TPP参加など一連の米国圧力も、そのための準備と把握すれば納得できるだろう。ユーロが崩壊すれば、さらにその可能性は一気に高まってくるから、今のうちに用意しておかなければならないのだ。

ありもしない事で恐怖を煽るのも愚かだが、歴然とした過去の事実をもとに考察すれば、ただ日和見でいるのも いかにもノー天気であろう。いまだかつて「経済のなんとか主義」で不況を払拭した歴史なんて存在しない。今度こそ世界は、新たなシステムによって これまでとは異なる未来を描けるのだろうか? いずれにしろ、今が過渡期なのは間違いないような気がする。今後の米国の出方に注目である。