インフラの神様 香港の大資産家 ゴードン・ウー氏から学ぶ

米国の著名投資家 ウォーレン・バフェット氏が日本企業を買収。先日来日も果たしたが、同じように世界から「インフラの神様」と称される 香港の大資産家 ゴードン・ウー氏が 北海道ニセコのホテルを買い、観光ビジネスへ乗り出したことも一時話題になっていた。

ウー氏は「香港〜広州間の高速道路を作った」ことで有名だが、当時は天安門事件の真っ最中。国を揺るがす動乱の最中に、誰も今日の中国経済の発展など予想していなかったはずだ。しかも周囲から聞かれるのは「絶対不可能だ」「そんなの作って何の意味がある」といった批判ばかり。けれど、彼はそんな意見には耳をかさず、自身が描いた未来予想図に従った。そして、国や行政の手を一切借りず、個人の力だけで、あの壮大なハイウェイ網を構築してしまったわけである。

こういう人物を評価する場合「金持ちだからできるのさ」といった声をよく聞くが、けしてそうではない。実際に何もないところから、いくつか上場企業を作ってきたからわかるが、資金ゼロ・人材なし・コネなしでも十分大きな事業はできる。げんに ジョブズ氏も孫正義氏も最初は何もなかったはずだ。

では、事を成しえるために何が必要なのか?それは外側にある環境や持ち物ではなく、自分自身の中にある知恵という財産をきわめて高いレベルにまで高めることに尽きるだろう。たんなる知識じゃ実務はできないが、知恵は行動も込みの現実となる。志とは目的であり、自らの決めた目的に、人格そのものまで従わせてこそ道も開けてくるのだから。