iPadが中国から消える

米アップルのiPadが中国から消える可能性が出てきた。中国深センのIT企業がiPadの商標権を主張し、中国国内での販売差し止めを求めていた裁判で、同省の地裁が販売停止を命じたのだ。北京などの販売店では、すでに店頭からiPadを撤去する動きも広がっている。

以前は 月に一回程度、中国各地へ出向いていたので、現地には友人も多いし仕事関係者も多数いる。みんなバイタリティーに溢れ、生きる力は日本の比ではない。今回は そんな面がマイナスの方向へ働いた印象だ。グーグルの中国撤退報道も記憶に新しいが、米企業の見切りは早い。アップルが今後どう出るのか注目される。中国側は 現在のグローバル市場の中心はわが国にあり、この巨大マーケットを外すことはできないとタカをくくっているかもしれないが、元々欧米企業がこぞって投資をしたから現在の盛況は成されたわけで、あまり調子に乗っていると、日本のバブル崩壊よろしく 底を抜かれる時期を早めてしまうような気がする。

もちろん、中国がどんなに為替相場を固定したり、土地の所有権を定期借地にしたところで、いつかは吹っ飛ばされるだろう。それが欧米の常套手段だからだが、世界と協調性を保てば それが長続きするとしてきたのが日本の姿勢であるし、中国は媚びないために強硬な態度を度々堅持している。どちらが良いかはわからない。けれど、パワーゲームは けん制のしあいが決裂すれば、最後は武力に訴えるしかない。つまり、戦争も前提にした国策を進めなければならないので、その分 軍需費もかさんでしまうというわけだ。日本は武力を捨てたおかげで、軍需費を経済政策に回せ、潜在的経済力がついた。外貨も含めれば、今でも世界市場の有であるのは間違いない。国の成熟とは何か?その選択において、少し考えさせられる事象に思われる。