女性を一人で交渉の場に行かせてはならない

愛知県東海市にある リサイクル会社の女性営業課長が巻き込まれた事件。その背景が徐々に明らかとなってきた。報道によると、どうも新規の営業案件と偽りの呼び出しを受け、訪問先で『訴訟中のトラブル相手複数人』と対峙させられたらしい。それは怖かったであろう。だまし討ちにあって、なおかつ敵意むき出しで理屈の通らない男性たちに囲まれたりしたら、どんなに気丈な女性でも一人ではどうしようもない。

職場において女性の能力はたいへん高い。責任ある管理職へもどんどん登用すべきであろう。しかし、何でもかんでも男性と同じようにしてもらうことに賛成はできない。とくに交渉ごとやトラブルを抱えた現場へ【一人で行かせる】なんて論外である。

コンサルタント先にも女性経営者は多いが、筆者は交渉の席にけして一人では行かせないようにしている。基本は社内で・・・男性社員や弁護士などを同席させるか、自身が同席する。どうしても外で会い、しかも一人で行かなければならない場合は、ホテルのラウンジや街中のカフェなど、第三者の目が多くある場所での話し合いを勧める。何かあれば、すぐに店の方に110番してもらえばいいからだ。「そんなの万が一でしょとか、あの方はそういう人ではない。」と考えるのはいかにも甘い。拉致や殺人まで発展するケースは稀だろうが、恐喝なんて日常茶飯事なのだから。実際、筆者は何百回とそういう経験をし、その都度修羅場を潜り抜けてきた。ゆえに密室へ一人で行くことは絶対に避けるべきである。そういった【たしかにある現実】に対し、日和見的でいられるのは ただの世間知らずと言えるだろう。リスクマネージメントは、現実から目をそむけることではないのである。