現在 巨大な太陽フレアが地球へ到着中

昨日の夜は 久しぶりに旧知の大学教授や研究者たちと食事の席を持った。当然 話題は、今も続く余震と地震。それに現在地球へ降り注いでいる太陽フレアについて盛り上がることになる。日本時間3月7日に発生した2つの太陽フレアに関して、NASAは過去最大規模の磁気嵐が発生し、送電網、GPS、通信などに障害が出る恐れがあると警告を発していた。しかし、予想に反して、8日に地球へ到達した太陽嵐の影響はじつに穏やかだったと報告されている。

NASAの太陽宇宙物理学者 アレックス・ヤング氏の解説によれば、磁場の向きが原因だったと指摘されている。つまり「地球の磁場に衝突したときの移動方向が大きな問題」であり、今回は地球の磁場の北から到達しているから影響は小さかったが、太陽嵐(太陽フレア)に伴うコロナ質量放出が もし南から飛来した場合にはこんなものではすまなかっただろうと推測しているのだ。太陽磁場の変化に伴う大量のプラズマ粒子が噴出する現象が北からやって来ると、どちらの磁場も同じ向きになるので地球磁場との相互作用は弱まる。逆にこれが南から到達すれば、相互作用ははるかに大きくなり、巨大なエネルギーが地球の磁気圏に注ぎ込まれることになるわけである。

太陽は11年周期でその活動を変化させており、太陽活動が最も活発になる2013年の極大期前後には、はるかに大きな太陽嵐が発生する恐れがあるだろう。しかし、これも正常な周期の一環。今後 太陽嵐は大きくなるだろうが、どの方向から太陽嵐がやってくるかどうかは不明だし、深刻な影響を及ぼすかどうかもわからない。私たちは たしかに宇宙の中にいる。そして、そのバランスの中で運良く生息できているのだ。そう考えれば、日常のあれこれなど大したものではないと思えるだろう。政治・経済・生活なども、それはそれとして、やはり筆者は もっと大きな話が好きである。多岐にわたる科学的見地は、旺盛な知識欲を満たすのに、いつも十分な刺激を与えてくれる。