郵政の自爆営業

年賀状に続き、郵政のゆうパックに対する「自爆営業」が話題だ。自爆営業とは、ノルマ達成のために、営業マン自らが自腹で商品購入する行為を指す。こういうのは、どこの業態にもみられることだから、別に珍しいものではない。新人の保険勧誘員などは、たいてい身内・友人から順に保険に入ってもらい、それが尽きると、最後は「私が保険料を払う。つまり、タダでいいから契約してください」みたいになることが よくあると聞く。

郵便局は、営業担当者じゃない配達員にまで ゆうパック商品の販売ノルマをかしてる!らしいが、これは経営サイドからすれば当たり前のことである。業績が悪くなれば、総務だろうが経理だろうが「販売へ携わってもらう」のは常識。どこの企業でも、分業が機能しなくなれば、オールマィティーな人材が求められてくる。しかるに 企業の営業研修を受け持つ身としては「自爆営業を行うような人」は早く転職すべきだとアドバイスせざるを得ない。なぜなら、父の日・母の日・バレンタインデーなど、キャンペーンにはきりがないからだ。しかも現状では、今後も郵政の業績アップは見込めないので、さらに締め付けが厳しくなることは安易に予想される。

業界団体が、報道を誘導したり、世論を活用しながら〝全員営業〟をやめさせるようなことがあれば、さらに経営は悪化するに違いない。そこにはきっと「郵政の再国有化」といったねらいもあるのだろうが、政治が混迷している昨今、それも望み薄だろう。ゆえに郵政が早急に実施すべきは、全員に【営業とは何か?】をきちんと教え、教育することである。これが「税金で穴埋めさぜるを得ない公務員体質」から「市場に対応した自立型企業」へと 郵政を転換していく唯一の方策ではないかとも思う。

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