政府が大飯原発再稼動を示唆

枝野経産相が福井県知事に、関西電力大飯原子力発電所3、4号機の再稼働を示唆したのに続き、民主党の仙谷政調会長代行も福井市内で記者会見を開き、定期検査中の原発について「安全性と必要性が確認され、地元の理解があれば再稼働をお願いすることになる」と述べた。政府としては電力需要増大が見込まれる今夏に向け、全国の原発について 順次 運転再開を目指していくとの方針を明らかにした模様だ。

原子力安全委員会・ストレステスト・政府見解。そして、メディアから聞かれる声。ここでは地元の雇用問題や電源消失・津波対策など、方法論ばかり論じられているが、この問題に関しては、もっと多様な現実と そもそも論に立ち戻って考えてみるべきではないだろうか。まず なにしろ、地震が沈静化していない。東大の発表に信憑性はないとしても、スマトラ島付近の他に、中南米や北米・チリ・ニュージーランドなどで大規模地震が起こり続けている。それはこのサイトUSGS を見れば一目瞭然だが、いま現在も日本を含む世界中のプレート上で地震が頻発しているのがよくわかる。つまり、いつまた 日本近海もしくは内陸部で大規模地震が起こっても不思議はないのである。

そういう現実をないがしろにし、国民の声とか、電力需要、電力各社の都合のほうへ議論の方向性を持っていくのは、とても普通の感覚では理解できないだけだ。そもそも原発は津波とか地震とかの対策が万全であって活用できるエネルギーだが、世界規模でプレートが変化し出した以上、過去の想定など何の役にも立たないといえる。これらは 今回の東日本大震災が如実に物語っているだろう。筆者は 原発に賛成でも反対でもない。この地震頻発時期に再稼動なんて、正気の沙汰ではないからやめたほうが良いと感じるだけだ。関電が試算表を明らかにせず保身をはかっていようが、東電がドル円為替を100円超に設定してるような詐欺を働こうが、その原因が 政府が原油課税をかけすぎているからだろうが関係ない。ただ 地球規模・宇宙規模の現象に、ちっほけな人間ごときが責任を取るなんて いかにもおこがましい話だと思われてならないわけである。