フェイスブック株下落と日本国債格下げ

ニューヨーク ロイター通信によると、米ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)大手 フェイスブックの株価は、公開初日こそ堅調な初値を付けたが その後はさえない展開が続き、22日までの3営業日で、公開価格の38ドルを下回り 31ドルまで下落している。ナスダック市場における取引障害や、主幹事を務めたモルガン・スタンレーが直前に売上高見通しを引き下げたこともその要因とされるが、一部のアナリストからは、フェイスブックの収益見通しに基づいて判断すれば、適正な株価水準は10ドル前後に過ぎないとの指摘も出始めているようだ。

個人的に、SNSの市場はそう長くないと見ている。今は ただ旬なだけの気もするが・・しかし、これは あくまで一企業のこと。そうであっては困るのが日本国債だ。欧米系の大手格付け会社「フィッチ・レーティングス」が、先日 日本政府が発行する円建て長期国債の格付けを「AA−(ダブルエーマイナス)」から1段階引き下げ「A+」にした。これまで チリ、中国、サウジアラビアと同じ格付けだった日本国債は、なんと エストニア、イスラエル、スロバキアなどと並ぶことになる。その原因は、政治が機能不全に陥っているから。景気浮揚のために財政投資を乱発したにも関わらず、一番重要な税収拡大は怠ったと判断されたのだ。

「3流の政治を持つと高くつく」と昔から言われるが、本当にそのとおりである。指針を持たない政府は、ただ解散を避けたい一心で、国会の会期を来年まで延長すると主張し出したようだが、こんなのとても正気の沙汰とは思えない。米ハゲタカファンドの動きにも、日本国債暴落を見越しての逆張りが見え始めた。米メディアのインタビューでも彼らは「日本の国債は2年以内に暴落する」と、堂々と語り、市場を煽り始めている。たんなる戯言と放置してよいのだろうか・・金融なんて 元々実体のないもの。雰囲気ひとつで急上昇もすれば崩壊もする。そんなふうに囁かれることこそが問題なのだ。いずれにしろ、新しい政党が出てきて、民主党だけでなく、自民党も含めた既存政党の面々が、次回の選挙で 大幅に入れ替わらないかぎり、日本経済復活の目はないように感じる。