有名企業創業者の頭脳は私たちとどう違う

マーケティング会社 ミルウォード・ブラウン発表の「企業ブランド価値調査」で、昨年同様 米アップルが首位を維持した。他にも IBM・グーグル・マイクロソフト、老舗のマクドナルドやコカコーラなども上位に食い込んでいる。やはり このあたりの米企業は別格なのだろう。まだまだ他国のメジャー企業とは安定感が異なる。

ところで、これら有名企業の創業者の脳は、私たちと根本的に構造が違うのだろうか? これについて 脳科学者・澤口俊之氏の興味深いコメントがあった。20世紀最大の物理学者・アインシュタインの脳を調べた結果、彼の脳には凡人とは異なる独特な点が見られたそうだ。しかし、それだけでは彼の偉業が脳に起因するのか、環境や運によるものなのかわからない。そこで科学者たちは、多くの脳データを収集・研究し、アインシュタインの脳と同様の特徴を持つ人物にどのような才能があるかを調べた。ここに何らかの共通性があれば「独特の才能は独特な脳と結び付いている」ということが推測できるはずとしたわけだ。

そうしてわかってきたのが「特殊才能」「特殊脳」である。たとえば、身近な例として「傑出した理系人間のもつ特殊脳」は、数学などの論理的な思考と解析については非常に優れた能力を発揮することがわかった。しかし、その反面 人間関係などの社会性ある行動は苦手で、やたらと細かいことにもこだわる傾向が見られたそうだ。

しかるに、どんなに理系に強くとも、コミュニケーション力が欠如していては、経営者として失格である。やはり才能を持って生まれても、偉人になれるかどうかは、生育環境・運・時代状況に大きく左右されてしまうのだろう。スティーブ・ジョブズ氏も間違いなく特殊脳の持ち主だったと推測されるが、伝記によれば 重度のコミュニケーション障害を乗り越えるために、血のにじむような努力をして マーケティングや経営を習得した経緯があったようだ。やはり 努力に勝るものなし。環境や運を払拭し、次の時代を的確に掴み取るために、一番ほしい才能は「努力できる才能」ではないだろうか。偉人たちは皆、そんな努力できる能力という宝物を持っていたに違いない。