イタリア北部地震とミッソーニ

ローマCNNによると、イタリア北部で29日に発生したマグニチュード5.8の地震で、少なくとも16人が死亡、1人が行方不明となっている。負傷者は約350人に上り、約1万4000人が避難しているようだ。震源はボローニャ近郊のモデナで、なかには約7割の建物が倒壊した街があるとのこと。この地域では先日20日にも M6.0の地震があったばかり。住民らは当局が設置したテントやホテルなどの宿泊施設に避難してるみたいだが、同国北部は製造業の中心地だ。工場なども甚大な被害を受けている。今後は相次ぐ地震が経済に及ぼす影響も懸念される。

歴史を大事にするヨーロッパ・・・その多くの地域では古い建物も多い。ひとたび大地震が発生すれば、建物崩壊による死傷者被害は甚大となろう。内装は手を加えられても、外装は現状維持が基本だから、余震が頻発したり、周期的に大きな地震が増えれば、それだけ被害は拡大してゆくことになる。

しかし、それとは別に そういった環境は、人間に様々な影響を及ぼす。テレビで イタリア・デザイナー オッタビオ・ミッソーニ氏(Ottavio Missoni)の特集を見た。特筆すべきは その哲学である。彼がインスパイアされるのは自然だという。とくに注意を払うのは、造形だけでなく その色だそうだ。たしかに 自然にある色は多種多様・・・まさしく無数である。自然や環境は人を育み苦難を与える。日本のように 屈強な構造重視の建築を行い、塗装も色落ちしにくい原色に近いものばかりにするのか? 形あるものは壊れゆくものとし、手を加えながら できるかぎり自然の色を大事にしてゆくのか? この選択は難しい。しかし、その環境そのものが国民性を生み、感性を鼓舞するのだけは確かなようである。