ノーベル賞受賞の根岸教授がテイジン若手を指導

2010年にノーベル化学賞を受賞した 米パデュー大学の根岸英一特別教授が、日本の大手企業 帝人の若手研究員をインディアナ州の同大で直接指導するらしい。根岸氏は テイジンOBでもあり「合成化学は日本が強みとする分野。日本の若い研究者が海外で積極的に挑戦するきっかけとなり、日本の研究開発力向上につながるのを期待している」と語っていらっしゃるそうだ。

これは とても良い試みだと思う。もちろん「従来通り、社員育成は社内で先輩たちが」なんて言ってられないほど、国際競争が激化したせいもあるのだろうが、狭い世界でありきたりな人材を育てるより、積極的に海外の水になれさせたほうが将来応用もきくだろう。日本型人材育成の最も憂慮すべき点は、エキスパートを専門職に押しこめてしまうところにある。本来、真のエキスパートとは、オールマイティーであるべきだ。そうでないと、マーケットの形態や技術革新が起これば、即座に使い物にならなくなってしまう。

企業へ執着しがちな国内サラリーマンの体質を作り上げてしまったのも、これまで「わざわざ そうすることで、会社側が他企業や他分野への人材流出に対して予防線を張ってきた結果」なのかもしれない。一長一短あるから、どちらを取るかは自由だが、やはり あまりせこい考え方を持つと 自他ともに将来ろくなことにはならないだろう。切羽詰まった 大手企業が今後の人材教育をどうとらえていくか? それが中小零細のあり方にも主流を作るはずだ。いよいよボーダレス教育の時代到来か。日本にも ハーバードのティナ・シーリグ氏のような 優れた教育者が出てくるのを期待している。