行方不明者続出のロンドン五輪

ロンドン・オリンピックの選手村から、カメルーン・コンゴに続き、ギニア・コートジボワールからも失踪者が出ていたことが判明した。こういうのって国際大会では よく見られる光景らしい。亡命・不法滞在 いずれが目的でもイギリスにとっては迷惑な話だろうが、自国の内政や治安が不安定なら 気持ちもわからないでもない。世界には 名前くらいは知っていても、私たちが その内情を知るすべもない国がまだたくさんある。それにしても、先進国にあこがれて、故郷や家族を捨ててまでも逃れたい暮らしとはいったいどんなものであろうか。 

筆者も田舎育ちである。10代で初めて上京した時には驚いた。夜中でも人があふれ、車が渋滞し、TVも朝までやっている・・まさに眠らない街。その光景は夜8時を過ぎれば真っ暗な故郷とは まるで別世界であった。気がつけば、もう あしかけ人生の半分以上をここで生活している。今では当たり前のこの風景。もはや電車が30分に一本なんて暮らしには戻れそうもない。それと同じように、企業の代表や取締役をいくつも兼任し、寝る間もないほど働きづめだった日々も もはや過去のことである。ここ数年は、好きな人から依頼された 好きな仕事だけを細々とやりながら暮らしている。

良きにつけ悪きにつけ、自分は類まれな幸せ者で本当に恵まれていたと感じる。だからこそ これから関わる方々に、少しでも恩返しがしたいと考えているのだ。多種多様で変化に富んだ筆者の経験は きっと多くの方の役に立つに違いない。生まれも育ちも含めて、その人がつまづいたのは たまたま運が悪かっただけかもしれない。人生なんて ほんの少しのことで簡単に変わってしまうものだ。だから、どこかの時点で それまでの流れをリセットし、新たな環境へ移ったり、新しい自分を演出するのも 明日を変えるためには必要なことではないだろうか。もちろん、変えなければならないことに理由なんかない。それは人間の本分であり、本能であり、機能設備に則した自然な流れなのだから。その人がどんなふうに考えていようと、脳物理的観点からも生物学上の論点からも それはまぎれもない事実である。