安全確保できず 「熱海湯らっくすマラソン大会」中止

津波が発生した場合にランナーの安全確保が難しくなるとして、来年3月に開催される予定だった静岡県熱海市の「熱海湯らっくすマラソン大会」が中止になった。熱海市によると、約2千人が海岸沿いを走る全長12キロのコースには、山側への避難路が3カ所しかないうえに、避難路の道幅も狭いため ランナーが逃げられなくなる可能性があると判断したようだ。ちなみに、主なコースとなる有料道路「熱海ビーチライン」は 平均で海抜7メートルの高さしかないが、神奈川県西部地震では2分間で10メートル前後の津波が押し寄せるとされている。

ご存知のように、観光地 熱海には以前のような活気がない。経営難に陥ってる施設もたくさんある。筆者にもいくつか相談があったので、微力ながら力を貸したこともあった。東京都内の下町では この時期、あちこちにやぐらが組まれ、お神輿が繰り出す。どこからともなく祭りばやしや威勢のよい掛け声が聞こえてくると、熱気ある若者や はっぴを着た可愛らしい子供の姿も見られる。

街づくりに祭りやイベントは欠かせない。生きている躍動感や一体感とは そういうところでこそ育まれるものだ。安全という名目で不測の事態を回避する。そんな常識も大切だが、人はそういうものだけで生きてはいない気がする。規律や倫理も重要だが、どこでそれを抜くか?がなければ、それを守る意義も見いだせなくなるだろう。洗練された美しさや整然と整えられたインフラにも、それなりの魅力はある。しかし、変化は またギャップでもあるわけだ。非日常のない日常はつまらないに違いない。人の華も街の魅力も ある種テイストの効いたバランスある狂気に由来する。この残暑は まさしくそんな感じだが、早く秋にならないだろうか、もう夏の暑さにも経済や政治の低迷にも そろそろ飽きてきた。いま必要なのは、とにかく変えることである。