イノベーション技術の日本として

3億年でもデータは消えません! 日立が石英ガラス使った保存技術を実用化
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120924-00000559-san-bus_all
日立製作所が、半永久的にデジタルデータの保存が可能な技術を開発した。フラスコなどに使われる石英ガラスにコンパクトディスク(CD)並みのデータを3億年以上保存できる。2mm×2cm角の石英ガラス板に、レーザー光でデータを記憶させ、光学顕微鏡を使って再生する。

<新元素>日本発見の「113番」確定…年内にも命名権
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120927-00000000-mai-soci
理化学研究所のチームが2004年に見つけた新元素(原子番号113)について、その発見を確定的に裏付ける成果が得られたとする論文を、英誌に発表した。これが認めれば命名権が与えられ、初の「日本生まれの元素」として、世界で使われている元素周期表に掲載される予定だ。

最近 暗い話題が多かったが、こういった明るい話題もある。やはり日本は 古い産業体系や政治状況にばかりこだわってないで、このようなイノベーション技術へこそ力を注ぐべきではないだろうか。早い・安い・簡単が売りの大量生産は たしかに目先の収益率が高い。しかし、これは新しい技術によって産業全体の様相が変わってしまえば、根こそぎ衰退してしまうものにすぎない。そして、現状についても単なる効率化を求めるだけの過当競争を演じ続けている。

原点に立ち返えれば、企業や個人の本当の価値とは「継続性を持ったデファクト・スタンダードをいかに作り出せるか」に尽きると思われる。かつてのソニーやパナソニックなども小さな町工場から大企業へと躍進してきた時代には、立て続けに革新的技術を世に送り出してきたはずだ。とかく世間では、経営体質や効率化のみを問われがちだが、現在の家電メーカーの斜陽については、じつのところ「以前のようなイノベーションが生み出せなかったために、海外との無用な過当競争へと身を投じざるを得なくなった結果」ととらえるのが正解ではないだろうか。

物事の経過は、その目的をたがえれば まったく違う方向へと流れてしまう。ここを修正しなければ、成果は出てこないだろう。これは企業研修を受け持った際にも感じることだが、幹部や社員たちは【〜イズム】と、創業者スピリットを口ぐちに語ってはいるものの、その根底にある哲学を真に理解してはいないような気がしてならないのである。迷ったら原点へ立ち返ること。それは 目的であり、指針であり、最大の戦略でもある。企業価値が世界一となったアップルの故スティーブ・ジョブズ氏がとった戦略は単純明快「なにが何でもイノベーションを起こせ」だ。そして、彼が尊敬していたのは かつてのソニーの経営者や以前の経営体質であったはず。その原点は じつは日本企業が忘れてしまった大切なところにあるのではないだろうか。