日本の富裕層360万人 世界2位

スイスの金融大手クレディ・スイスが、2012年世界の富裕層数ランキングを発表した。これによると、純資産100万ドル(約8千万円)以上を持つ富裕層は、日本に約360万人おり、米国に次いで2位という結果が出た。世間では不景気と騒がれてるが、この数字は 前年より約8万3千人増え(もちろん円高の恩恵もあるが) 17年には540万人に拡大すると予測されている。ちなみに、3位はフランスだった。一方で、5千万ドル(約40億円)以上の純資産を持つ超富裕層は、日本が約3400人で4位。1位は約3万8000人の米国が断トツで、2位は経済成長で躍進した中国、3位はドイツになっている。

この統計をみても 別に不思議には思わない。たいていの資産家は金融資産を持っている。製造などの産業や輸出入は低迷していても、日本の金融収益は 相変わらず伸び続けているのが実態だからだ。おそらく 世間がそう感じないのは、会計処理や金融のマジックをご存じないからだろう。たとえば、これだけ円高になれば、海外拠点を持つ国際企業なら、証券の移動だけでも本業より儲かる仕組みはいくらでも作れるはずだ。つまり、あっちとこっちの差を生かし、経済の基本である【さやとり】を行えば、今は 何も事業をしていなくたって得をする稼ぎ時というわけである。 

筆者は顧問先に、こういうことをアイデアとしては語っても、実際に指導したりはしない。なぜなら、本人にまったく興味がないからだ。ソフトバンクの孫正義氏やユニクロ(ファーストリテイリング)の柳井氏もつねづね「世界一になって儲けなければ意味がない」とおっしゃってるが、彼らには何かしらの明確な目的があるのだろう。つまり、その資金を何に使うのか?があって、はじめて お金は持つべきものということだ。しかし、そもそも そんなの自ら所持していなくても、必要な時に必要なだけ集められる能力さえあれば、それで事足りるのではなかろうか。ゆえに大切なのは 外に持っている物ではなく、自らの能力とポテンシャルなのかもしれない。それらは所持していても、誰に取られることも咎められることもないし、ましてや一切無料。経験とともに どんどんたまっていく一方のものなのだから。