保険大国 日本 その経済を支える仕組み

大手損害保険各社が中国での「暴動被害を補償する」保険の新規契約を中止している。以前の反日デモで日本企業の商業施設や工場が【従来の想定を超える被害】を受け、保険金の支払いリスクが増しているからだそうだが、損保各社は今後 契約更新を迎える企業も含めて保険料の引き上げを検討してるらしい。これによって、新たに進出する企業が当面、暴動に対し「無保険状態」となるため、今後の日系企業の中国進出にも影響が及びそうである。

日本の人口はおよそ1億2700万人で 世界全体の約2%ほどだが、保険料の支払い総額の割合で見ると、世界で支払われた生命保険料のなんと約3割が日本人によって支払われてる計算になるみたいだ。おそらく保険内容をきちんと把握せずに、やみくもに加入している方が異常に多いのだろうが、どうりで外資系保険会社が次々進出してくるはずである。この土壌には 昔から日本の銀行・保険企業・証券会社の資金循環サイクルが見え隠れする。つまり、それぞれがお金を回しあいながら利益を上げる仕組みだ。そして その旗印はすべて同じ。「日本の資金は日本の銀行・保険・証券に預けておけば安心」といったものである。それがたとえゼロ%金利であろうと、将来必要のない保険に加入していようと、まったく儲からない投資信託だろうとおかまいなしに。そんな風潮を作ることが まさしく金融企業たちの最大のマーケットであり、これを土台にして 日本の国債も安定するといった 何とも異様な事態が継続されているわけだ。

消費税は欧米に比べて低いが、化石燃料精製品への課税は恐ろしく高い。それは あらゆる加工品に対して 自然発生的に加算されている。このように 日本にはあらゆる間接税が無数にかかっているから 本当はすごく税は高額なのだ。郵便や輸送費はお話にならないし、旅客業・ホテルのハイニーズ価格にも呆れる。ただし、都心の鉄道運賃は破格に安い。グローバル標準の考え方からすれば、とんでもない矛盾を抱えながら 日本の財政はずっと赤字である。しかし それは国民の預金を国債に変えて賄われている。何かにつけてこの国が世界で唯一の概念を持つ不思議な国であることは間違いないだろう。まだまだ 世界に成熟国として認識される日は遠いような気がする。