ファミリーマートが韓国ソウルから消える理由

韓国ソウルから「ファミリーマート」が消え始めている。韓国のコンビニは、日本系のファミリーマートがシェア1位。次いで韓国企業のGS25、日本のセブンイレブンと続くのだが、最近トップのファミリーマートに異変が起こりはじめている。おなじみの看板が紫色に変わり、店の名前も「CU」に様変わりしているらしいのだ。

その理由は、日本の伊藤忠ファミリーマートと合弁関係にある 韓国・普光グループが「もう日本にはお世話にならなくてもいい」と宣言し、独自の店名とカラーに変え始めたことにある。くわえて韓国側は「韓国のナンバーワンが日本のナンバースリーに学ぶことは何もない」とわけのわからない発言を繰り返してもいるみたいなのだ。何故そんな実態とはまるで異なる嘘を吹聴してまで、あえて強気にふるまわねばならないか?については なんとなく理解できるが、それにしても ちょっとやりすぎの感はあるだろう。

そもそも日本企業にも知恵がない。【お国の事情で できるかぎり日本名を隠しておきたい国】へ進出するのに、なにゆえトヨタとかユニクロの名前で出ていくのか不思議でしかたがないわけだ。これは他国の環境や事情を顧みない日本企業のおごりや我儘ではなかろうか。しかるに、中国や韓国へ出て行く際には あちら側の企業と合弁会社を設立したうえで、最初から違うブランド名でマーケットを作るほうが得策だ。株の割合や契約条項さえしっかりしておけば、それで問題ないはずである。

相手がそうしたいのならば、そうさせてあげれば良いだけの話で、何もこちら側が あえて我を押し通してリスクを背負う必要はないと思われる。つまり「相手には形だけ このブランドは自国の産業である!と好きなことを言わせておいて、実際の資本関係はこちらが握っている」というやり方をすればいいのだが、事実 日本の賢い創業経営者で、この手法を取っているところはけっこう多いものだ。

90年代のアジア通貨危機から立ち直ったかにみえる韓国だが、最近 また新たに国内バブルの崩壊やウォンの信用危機が囁かれ始めている。また一説によると、中国国内での暴動は年間18万件にものぼり、そのほとんどは 中国政府が農民から農地を召し上げておいて他に高く転売することへ反発したものだと聞く。

要するに、すべての弊害は 対日本ではなく、それぞれの国の国内問題なわけで・・・そんなの日本側が解決できるはずもないし、ましてや対処すべきものでもないだろう。したがって こちら側としては、もっとしたたかに事を進めたほうがよい。正当性やあるべき論をいくら語っても実なんて得られない。信用とは長い関係性の維持から生じるのではなく、根本にある姿勢や哲学によって構築されるものだからだ。

すべての言動は その国や企業・個人に流れる mind set (経験、教育、先入観などから形成される思考様式、心理状態)で決まる。これはその国や個人のすべてと言っても過言ではないだろうから、そう簡単に変えられるものでもなかろう。手段や名目など何でもいい。あくまで 現実をふまえたうえで 戦略・戦術を練るのが経営であり、それは最大限の成果をあげるためにこそ行われるものである。