日本の最も大きな問題点

橋下大阪市長の中傷記事で批判を浴びた「週刊朝日」が、日本肝胆膵外科学会 理事長の名前を無断使用し、複数の病院施設に多額の広告料を要求していたことが判明。同学会が週刊朝日側に抗議文を送付したと話題になっている。筆者も出版・広告関係の会社を経営していたから、何となく経緯はわかるし、さもありなんという感じたが、この国の慣例には、このような常識では考えられない事象が多いものである。しかし、最大の問題はそんなところにあるわけじゃない。先頃 米Appleは『スマートフォンなどの画面から、操作する人がその製品の触感まで読み取れる 夢の技術』を特許申請したようだが、これは元々 誰が開発したものかご存じだろうか?

国内屈指のプロダクトデザイナー川崎和男氏は、ずいぶん前に「COOL LEAF」という新素材の鏡面に、静電センサーでLED発光の文字が浮かび上がるキーボードを開発していた。将来的には、キーボードを打つ感覚がフィードバックして、マウスにふれるだけで製品の手触り感が実感できるようにするとも・・・そして、そういったキーボードの開発と平行しておこなわれていたのが、ロボットに手術をさせるインターフェース開発だ。これは手術する手の感覚ではなく、メスの先の受ける感覚をダイレクトに再現することに挑戦しようとするものだが、ここには国家プロジェクトとして、日本最高の頭脳集団が じつに5年も費やしたそうだ。しかし、結果は・・・あの「民主党の仕分けによる素人判断」で計画ごとつぶされてしまったそうである。

こういった一連の流れで生み出された 画期的テクノロジーが windows。そして、先のApple特許へ進化していったと推測される。川崎氏は「これでキーボードのスタイルは一新され、特許だけでも約40件は申請できる。また そのようなフィードバック感覚は、音・振動・その他の感覚移植にも応用可能で、来春には、Mac用の新キーボードを発売することになるでしょう。」とおっしゃっている。

まさにこれは とんでもない出来事であり、日本経済最大の損失であろう。筆者は グーグルグラスの元も川崎氏のテレグラスではないか?と考えるが、キーボードやスマートフォンの新技術もかと・・・このふたつは間違いなく、これからのインターフェイス革命をけん引する一大マーケットの可能性をはらんでいる。日本の天才が開発したものを みすみす海外へ流出させてしまうなんて、政府や企業・団体は いったいどこへ目をつけているのだろう。ここにこそ、この国の最も大きな問題点があるように思えてならない。