コンサルタントの定義

筆者の職業はコンサルタントである。ただ、一般のコンサルタントとは少し種別が異なり、その対象は企業だけにとどまらない。つまり ビジネス以外の相談も多く、その内容も、ここへ列挙できないほど多岐にわたるわけだ。

元々、欧米では複数の企業でキャリアを積んだ後、独立して顧問業を営む人たちをコンサルタントと呼んでいた。しかし、日本では『会計士や労務士、IT産業のシステムエンジニアなど、ある種の専門職および何らかのパッケージングを駆使してビジネス構築に関わる方たち全般』をこう呼ぶようである。

もちろん、どんな業種・業態であろうと、優秀とされるコンサルタントには卓越した 【インファレンス(inference)能力・・・「ここまでは正しいと言えそうだ」と推論する能力】が求められるのは言うまでもない。よって こういった趣旨からも、コンサルタントにはそれ相応の経験則が必須であり、必然的に複数キァリアを経てる必要が出てくる。

ビジネスなんて人生の一部にすぎない。インファレンス能力が そのままコンサルタントの実力へ直結するならば、ビジネス以外のものにも造詣が深く、何でも出来て当たり前なのだ。

自身がコンサルタントという職を選んだのは、これが究極の総合職と感じたからである。ならば一時だって、ひとつの事象やキャリア・企業・顧客へ固執してる暇なんてないはずだ。次から次へと変化しながら、あらゆる経験を重ねてゆかねばインファレンス能力が磨かれることもない。むしろ帰納推論は 結局、演繹の幅に比例する』これが相互作用をこえた 弁証哲学の本質にもなってくるだろう。