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パナソニック新型テレビ CM放送拒否とリテラシー

最近、リテラシーという言葉をよく耳にする。リテラシー(literacy)とは【与えられた材料や表現を 適切に理解・解釈・分析して、活用・応用できる能力】のことだ。

パナソニックが先頃発売した テレビとITを融合させた未来型スマートTV「スマートビエラのCM」がTV業界から拒絶されてるらしいが、その理由は概ね「テレビ放送とインターネットの情報が同時に画面表示されると視聴者の誤解を生みかねない」というもの。つまり、これは裏を返せば『大衆側のリテラシーに問題がある』ということになるだろう。思えば、このような趣旨で IT化が推進されない分野は数多くある。選挙のインターネット投票・お役所の各種手続きに、あれだけごねた 薬のネット販売なんかも同様だと思う。

筆者は以前に、国の要請で ある過疎化の村の再生事業へ着手したことがある。まずは村の経済を活性化せねばならないのだが、彼らはITを駆使できない。ゆえに生産管理もできなければ、世間との情報共有も皆無の状態だった。よって、事業構築より先に手掛けたのが「時代にマッチした リテラシー能力を身につける事」だったのは言うまでもない。このように、あらゆる弊害を生じさせる原因の一端が、リテラシーの欠如にあるのは当然のことだが、しかし ここへ配慮する行為そのものが、自然発生的に その方自身を追い込む結果を招くとの認識も世間にはあってしかるべきではなかろうか。

やはり将来的には、国の予算で国民ひとり一人に情報端末を支給し、すべての教育と情報および役務の供与が受けられる・・・そんな環境を整える必要があるような気がする。たとえこの国があいかわらず既得権益を保護し続けたとしても、いずれは世界から取り残されて IT化を導入せざるを得なくなるはず。ゆえにそれって遅いか早いかの違いだろう。なぜなら、Googleグラスしかり、3Dプリンターも・・・とくに米IT産業には「私たちのリテラシーのなさなど一切考慮してくれない企業」が目白押しなのだから。