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米自動車産業の拠点 デトロイト市が破産

アメリカ中西部 ミシガン州のデトロイト市が破産した。ゼネラル・モーターズ(GM)などが本社を置く、言わずと知れた 米自動車産業の中心地だ。報道によると負債総額は日本円で1兆円を超え、地方自治体としては過去最大の破綻となったようだ。

原因はもちろん 自動車産業の衰退。これに伴って治安が悪化すれば・・・当然のことながら居住者は流出。そうなれば、税収は落ち込むし、不動産価格も下落するというわけだ。こういった連鎖は自然発生的に起こるが、最盛期に180万人を超えたデトロイト市の人口は、現在70万人にまで減少していると聞く。

ただ このような事態が、もし日本の代表的な自動車産業都市で起こったとしたらどうだろう? おそらく ここまでは酷くならないのではなかろうか。なぜなら、日本は保障・保護が手厚いうえに、地域や土地に関する考え方も米国とは根本的に異なるからだ。ゆえに簡単にその地を離れるようなことも少ないように思われる。

しかし、どちらが良いか? は何とも言えない。日本のそういった文化的背景が、ここ数十年の長期経済低迷や財政債務の積み上げの原因ともとらえられるからだ。いずれにしろ、米国経済の実情は苦しそうである。ただ、ここも日本と異なる点だが、米国には次を構築する底力がある。アメリカには、ものづくり産業から金融、IT産業への変遷。サラリーマン社会から独立した個人の時代への転換など・・・あらゆるものをブランニューしてきた経緯がみられる。これからはシェールガスを活用した国内産業復権の可能性もあるだろう。

このように 日本には良い点もみられる反面、思い切ったインフラ・産業改革が行いにくいという側面もあるわけだ。出来得るならば、その辺りを日本人本来の特色である器用さをもって、うまく立ち回れたなら・・・また再度、世界有数の経済大国へ返り咲くこともたやすい気もするが。