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記憶は作り出せる

つねづね申し上げているのだが、経営コンサルタントが 最も興味を持ち、勉強しなければならない分野は「人間機能」である。その中でも脳の作用はとりわけ重要だ。

昨日、ノーベル賞受賞者 米マサチューセッツ工科大の利根川進教授と理化学研究所のチームが、マウス実験で「脳を刺激して実際と違う 誤った記憶を作り出すことに成功」と米サイエンス誌に掲載された。

利根川教授らは、マウスの脳に特殊な遺伝子を組み込むと同時に、記憶に関係する「海馬(かいば)」という部分に光を当てて脳を活性化させることで、現実とは異なる直前の記憶を事実と感じさせられると実証したらしい。人間は記憶違いを起こすし、妄想を抱く病気になったりもする。ましてや認知的不協和などは誰もが経験してる日常であろう。それゆえ問題の根も深いわけだが、現在のところ一切これらの原因は解明されていないのが実情だ。今回の成果をきっかけに、それらの仕組みも徐々に明らかになるかもしれない。

先頃 参議院選挙も終わったが「政治を変えるのは有権者の意識」と、よく言われる。はたしてそうだろうか? 脳研究によって、意識そのものが何であるか? が解明されれば そんないい加減な話もなくなるような気がする。人間とは何か? 記憶とは? 思考とは?その答えはいずれ科学が導き出してくれそうだが、そうなればきっと教育のあり方も変わってくるに違いない。そういう意味でも、ビジネスにしろ、生活にしろ、拠り所にすべきは、政治や経済より科学技術ではなかろうかと思う。

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