プレゼンテーションに必要なもの

仕事柄、プレゼンテーションの指導をよく頼まれる。今の人たちは、PC言語やSNS慣れしてるからか、じつに綺麗でまとまった図や文章を書くが、やはりどこか勘違いしてるような気がしてならない。努力の跡はわかるのだが、プレゼンにおいて重要なのは、けしてテキストのまとまり具合なんかじゃないわけで・・・もし そうなら、プロのライターたちは、みんなトップセールスになってしまうことだろう。

いつもロープレしてもらった後に「あなたの哲学は何ですか?」と訊くと 「エッ」って顔をされるが 「この子は哲学もなしに 人に何かを表現しようとしてるんだなぁ」と思ってしまう。では いったい何を伝えたいのだろうか?  まさか「仕事をください」と媚びに行くわけでもあるまい。しかるに、仕事とは・・・デザインなのだが、コーディネイトと感じてる節が顕著にみられる次第だ。もちろん建築などの例をとっても、哲学なきデザインは現実的に機能しないのは当然だが、たんなるコーディネイトも登用される確率はきわめてゼロに近い。よって、どちらにしても、採用されるかどうかは 宝くじみたいなものにすぎないだろう。

経営者サイドからは「何とか教育してやってくださいよ」と言われるが「一番難しいことを簡単に言うなぁ」と、いつも心の中でつぶやかずにはいられない。なぜなら それが身について駆使できたら、もう独立でも大きな事業でも一人で何だってやれるわけで・・・人間としても社会人としても、それって最終形なのだから。まずは、大きな話より、そのプレゼンの目的そのものを問い直すところから始めてみるべきではなかろうか。相手側の得とか、ビジネスの儲けみたいなものでは いかんともしがたい。そんなコンサルタントなら、大手には五万といるが、誰も仕事にありつけてないのが実情だろう。