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婚外子の遺産相続について最高裁が民法覆す

最高裁が民法を覆し『結婚していない男女間に生まれた子供』いわゆる【婚外子】の遺産相続分を夫婦の子と同等に扱う判決を出した。「婚姻や家族のあり方に対する 国民意識の多様化」がその理由である。

仕事柄、世の出来事はすべて「マーケットやブームの産物」と考えるようにしている。もちろん結婚や家族に対する概念、それに伴う法律なんかも大きな意味ではこの類に入るだろう。ほかには、歴史や文化、健康に関する事項なんかも『科学的で完全に証明されていないもの』については、同様にとらえている次第だ。

ただ、当時の政府がいくら欧米を真似て強烈に推進してきたからといって『明治時代に作られた ある種の枠』が、100年も継続されてきた事実には敬意をはらわずにはいられないだろう。いろいろ歪や諍いはあったにしろ、現在の世界観を構築するのに必須の制度だったことは間違いないのだから。

しかしながら、時代は変わった。もはや政治や経済、大手メディアのマーケット力も、世情を作るまでには至らない。情報社会になれば、価値観も多様化して当たり前で、もはや画一化など出来るはずもないのである。「先進国の制度設計そのものが古くなり、使い勝手が悪くなってきた」と誰もが感じる昨今。そろそろ世界にも、新しいデザインが求められている。