観光競争力・国際競争力が世界一の国スイス

人口795万人の小国スイスには、毎年人口を上回る外国人観光客が訪れる。そんな「観光競争力」世界一の国は、もはや独占的とも言える時計産業を筆頭に「国際競争力」もナンバーワンなのだ。アニメ「アルプスの少女ハイジ」の世界観をそのまま再現したり、優秀な時計職人育成のために、莫大な資金と優れたシステムを国が用意したりと・・・観光客をひきつけてやまない魅力ある仕掛けや緻密な国家戦略がそこにはある。

つまり、これは国ぐるみの未来設計に対する投資である。一例を挙げれば、セイコーをはじめとする日本の安価なクオーツ時計に押され、一時は危機的状況に陥ったスイスの時計工房たちが取ったのは、ご存じのようにスウォッチでの対抗策だった。「時計を毎日着替える」という新しいライフスタイルマーケットを構築するとともに、スウォッチがオメガなどを買収し、高級腕時計の技術も同時に残してきたのだ。

もし、こういった戦略を日本で実施できたなら・・・当然、この国も観光・産業競争力共に世界一となるに違いない。そういったアイデアを持ってはいるのだが、一億を超える人口ゆえの弊害も多いことはたしか。ゆえに日本における経済戦略には、スイスより さらに緻密で、なおかつ即効性も兼ね備えたシステムが必要になってくるはずである。

そのカギは、お年寄りの生きがい創出と、女性のさらなる経済活動への参加システム。そして、インフラおよびエネルギー産業の大胆な刷新に、今までになかった経済マーケットの発明などにかかっくるのだろう。もし、そこに何の弊害もなければ、十分やれると確信しているが・・・現実ってそう単純じゃない。真実や事実だからといって簡単に受け入れてくれる土壌なんて世間には存在しないからだ。

しかしながら、必ずしもそれらが理解されなくとも、実施することは自然科学上、十分可能であろうとも思う。だからこそ未来って面白いのだが・・・いずれにしろ、時と条件は次第に整いつつある。これまでも、そしてこれからも たとえ何十年かかろうとも、ここを見つめているかぎりは 楽しい人生を送れそうな気がするのだが。