食物アレルギーに関する過剰制限は逆効果を生む

「今頃 やっとですか?」というニュースが報道された。子供の食事に関して『食物アレルギーを起こしやすい食品を過剰に制限した結果、むしろ症状の悪化や栄養障害を起こす事例』が多く出ていた事が複数の調査で明らかとなり、いま横浜で開かれている日本小児アレルギー学会で発表されてるらしいのだが・・・そんなのずいぶん前からわかっていたんじゃなかろうか。

東京都立小児総合医療センターによると、魚・卵・乳製品を取らない事が原因のビタミンD不足で骨が変形する「くる病」の症状が確認され、また他の調査でも、アトピー性皮膚炎などを改善するため食物除去をしていた147人のうち、改善されたのはわずか10人だけで、逆にアレルギー反応が強まった子が複数あり、うち2人は強いアナフィラキシーと呼ばれるアレルギー反応を起こしていたとの報告もあるそうだ。

ただ元々、こういう危機感を煽るだけ煽ったのは、医師学会や医師、メディアのほうではなかったか・・・にもかかわらず、医師たちのコメントを見ると「親が子供を思うあまり不必要だった食物除去を過剰に行い、逆に病気を生んでしまった」なんて述べていて、まるで人ごとのようである。「自分たちは警告しただけで、それを過剰に実施した親が悪い」とでも言わんばかりだ。

ビジネスや経済の世界では「人のせい」なんてのはあり得ない。いつも常に「相手がわかっていてもいなくても、そうさせたほうの責任があるだけ」である。つまり、病院もメディアも経営というならば、医学に疎い方々の行いは、すべて医学に詳しい人間の責任になるはずなのだ。誰にでも間違いはあるし、時代とともに常識も変わる。しかし それらをすべて飲み込んだうえで事に当たらないのであれば、それはプロとは呼べないし、公で発言する資格さえないように思われるのだが。