派閥社会と実力社会

この世は派閥社会である。業界問わず「どこの大学出身か?」で出世も決まってしまうことが多い。もちろん出自も大切で「どこのお子さん? 誰の親戚?」みたいなものの他に、友人・知人のコネやルートによって就職先さえ影響を受ける。もちろん、こういった事は公にはご法度だが、実生活においては まだまだ横行してるのが現状。だからそういった事情を知らず、実力社会と勘違いして、入社してしまってから「もう出世はあきらめた」なんてケースも出てきてしまうのだろう。

しかし、世の中にはさまざまなカテゴリーがある。筆者自身は「どこの大学? 誰の息子?」なんて訊かれたこともないし、それによって影響を受けたこともないが、それはとりもなおさず完全な実力社会へ身を置いてきたためではなかろうか。つまり自分が何を目指し、どういう人生を送りたいか?で、何を学び、身につけてゆくか?も変わってくるわけだが・・・もしも大企業の勤め人になるなら、派閥やコネも大切。よってあらかじめ入社を希望する企業に『どのような学閥があるのか』も事前調査しておくべきだし、実力のみでいきたいなら、あえてそういった傾向が薄いと感じられる中小零細へ身を投じるのも一つの選択肢となるかもしれない。

これは独立する際にも同様で、下請けや協力企業などの「ある種の業界枠の中で既得を得て商売を営む」つもりなら、やはり “それを決める。もしくは始める前に、ある程度の調査や準備をしておかねばならない”と思われる。ただし、そういったしがらみとは完全に無縁の生き方をしたいなら話はまったく別だ。その理由は人生計画そのものが一般常識とは完全に異なってくるからだが・・・すべての目的が能力向上・実力重視であるがゆえに、就職も会社経営もその一環となり、一つの企業・役職や地位へ留まるより、数多くの変遷を繰り返すほうが有意義になってくる。

もちろんその過程では、まわりの常識人たちから「いい加減な奴だ」とか「そんなんで将来どうするの」といった、いろいろな叱責を受ける覚悟もしておかねばならない。そして運よく 社会とはまったく無縁な自立を勝ち取れたとしても、まわりからのあらゆる やっかみや理不尽な依存に悩まされることも肝に銘じておかねばならないだろう。

つまり、どこのどんなものを選んだとしても、つらいことは変わらないのである。したがって、大きな勘違いがあるとしたら「楽や安定だけを目指して何かを選択する行為」のように思えてならないが、大切なのは、これから社会人となる学生たちが自らきちんと選択できるよう、事前に情報を受け取れる仕組みやそのための教育を確立することではなかろうか。親や教師など、まわりにいる限られた大人たちのイメージで選択範囲を狭めてしまわぬために、もう嘘や虚飾はやめにして、むしろそれは社会のごく一部と理解できるようなシステムこそが求められてる気がするのだが。

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