ナノバクテリアの正体

岡山大学が、長年 論争が続いていた「ナノバクテリア(NB)」論議へ決着をつけたようだ。NBは、石灰化しつつ自己増殖する新種の生命体として注目されてきたが、ついにその正体が国際医学系雑誌「Nanomedicine」の電子版へ掲載されたのである。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131226-00000013-mycomj-sci

「NBは石灰化を伴う種々の生活習慣病・悪性腫瘍の原因微生物」との仮説も立てられていたが、じつは極小細菌などの生物ではなく、たんなる「酸化脂質が関与する炭酸アパタイトの結晶」だったことが明らかにされたわけだ。

さらに、感染性で細胞毒性を示すNBそのものが石灰化を伴う生活習慣病の局所病変を惹起するのではなく「炎症性局所病変での酸化ストレスによって、ナノバクテリア様粒子(NLP成の足場となる酸化脂質が産生される」との見解も同時に出されている

現代医学って、これまでの仮説に基づいてマニュアルが作成されてきたはずだ。ならば、その仮説が覆ったら、それらも根底から見直さねばならないことになる。感染症から石灰化と、炎症から酸化脂質生成ではまったく次元が異なるからだ。個人的には、遺伝子レベルの病理や感染症予防より、もはや いかに酸化ストレスを解消するのか? へ傾注すべき時代のようにも思えるが。