てんかん治療 「発作でスイッチオンする機器」

科学雑誌 Newton(ニュートン)で「埋めこみ型の装置により てんかん発作を自動で抑制できるかもしれない」という興味深い記事を見つけたので記載しておく。てんかんとは 脳内の神経細胞が異常な興奮をおこす発作により、体がけいれんしたり、ときには意識を失ったりする病気である。現在は,薬事治療が一般的だが、患者の3割ほどは 薬の服用による効果を得られないので、薬によらない治療法の開発も随時進められてきた。

米ラトガース大学のベレーニ博士らは「超軽量の装置を脳に埋めこむことで、ラットのてんかん発作を減少させることができた」と報告した。従来の埋めこみ型の装置は【持続的に電気刺激をあたえるために副作用がおきやすい】などの問題があったが、今回の装置は『てんかん発作に特徴的な神経細胞の活動を検知することができる』ため【発作がおきた際にのみ発作を抑制する電気刺激をあたえることが可能になった】という。ベレーニ博士らは「今回の成果は今後 薬の効果を得られない てんかん患者に対する効果的な治療法の開発につながるだろう」とのべている。

お正月は『ドラマ JIN-仁-』の総集編にはまっていた「原作は・・・現代の医師が、もし幕末にタイムスリップしたらどうなるか?を描いた医療漫画で、西暦2000年代の現代から幕末の日本にタイムスリップした脳外科医・南方仁が、過去の人間の運命を変えていることを自覚しつつも、人々を救うため 現代から持ち込んだ知識と幕末の人々の協力により近代医療を実現していく」というSF要素の強いものだが、何度見ても素晴らしい物語だと思う。

ちなみに、仁の意味は【思いやりや慈しみを持って共生を実現しようとする事】 上記の報告で注目すべきは『てんかん発作に特徴的な神経細胞の活動を検知できる装置が出来た』という点だ。科学は飛躍的に進んでいる。患者の希望は、医師たちが「科学との共生を目指す」ところからも芽生えよう。どんな手段をこうじても・・・患者の尊厳を守る! ベストを尽くす! とはそういう事だ。あらゆる分野で共生が行われれば、そして すべての人に仁の哲学があれば、世界は変わるような気がする。