生命の材料は隕石に乗ってやってきた

「地球の大気や生命の材料は【隕石】によって持ちこまれた」

地球の大気や生命の主要な構成元素は、水素・炭素・窒素の3つである。惑星が形成されるような場所は、どうしても太陽のような星から近くなるために『これらの元素は気体になりやすい性質』を持つ。しかし,太陽からさらに離れた宇宙空間でなら、水素・炭素・窒素は十分固体として存在しうるはずだ。つまり 地球に存在する有機物はこうした太陽から遠く離れた場所で作られ『何らかの要因で隕石や彗星に取りこまれて』地球にもたらされたと考えられる。

米カーネギー研究所のアレキサンダー博士らは、これまでの観測や分析による隕石や彗星の成分データを見直し、元素の同位体(同じ元素だが原子の重さが異なるもの)の比率に着目してみた。すると驚いたことに【彗星よりも隕石の水素同位体のほうが地球に近い値を示した】らしいのだ。したがって、この結果から「地球の大気や生命の材料の起源」は、彗星ではなく隕石にあった!との結論が導き出されたわけだ。

地球と生命の起源は、近くの星にあったのではなく、遥か彼方の宇宙空間から隕石に乗って、長い長い旅を経て運ばれてきた。これは壮大なロマンである。新しい年に、宇宙空間に思いをはせ、私たちの原点を想像してみるのも なかなかの趣向かもしれない。ちなみに 地球の大気・生命の起源は「CIコンドライトとよばれる隕石」が最有力候補になっているらしい。