東京の地下鉄で 「バカの壁」 撤去

東京 九段下駅で、都営新宿線と半蔵門線の間にあった壁が撤去された。これで来月16日から乗り換え時の利便性が高まる。東京都の地下鉄でよくみられるのは・・・ホームは隣り合っているのに、わざわざ階段を上ったり下りたりさせられた上に、再度 改札を通過して別料金を徴収されるといった光景だ。その原因は、双方の運営会社が 東京都交通局東京メトロという別会社に分かれてるからなのだが、よく考えてみたら、そんなの利用者には まったく関係ないわけで、すべては経営側の事情や思惑によってのみ継続されてきた 不合理かつ理不尽な事象にすぎない。

これを 猪瀬直樹東京都知事は以前から『バカの壁』と称して、再三にわたって撤廃要求してきた経緯があり、今回やっと その努力が実った形だ。ちなみに【三田線大江戸線の春日駅、丸ノ内線と南北線の後楽園駅、新宿線と南北線の市ケ谷駅】でも、両社構内の通過が可能となるし【岩本町駅と秋葉原駅の乗り換え割引適用】も始まるらしい。猪瀬氏は会見で「これらは経営統合に向けた一里塚にすぎない」と強調。「一元化への工程表を作るために社外の専門家を含めたワーキングチームを作ったので、今後は緻密な移行過程を提示できるようにした上で、国と経営一元化にむけた協議の再開を目指したい」とも述べている。

先進国の中で日本は、こういったバカの壁が最も多い国とも囁かれる。今後は 安倍政権下でここへの取り組みに向けた「いわゆる規制緩和」がどこまで行われるのか注目だ。障害となるのは、まさしく既得権益層とその関係者、そして彼らが訴える もっともらしい理屈に賛同する一部の声かもしれない。実際 自民党内にも、特定団体の集会で鉢巻を巻いてシュプレヒコールをあげたり、海外で日本を揶揄する発言を繰り返す議員なんかもいるわけで、最近は 首相の憲法改正への意欲に対し、異論を申し立てる議員さえ出始めている。何かを変えるのは並大抵のことではないが、やはり 誰がどう考えてもおかしなシステムについては、相手がどれだけ変更に関する弊害を訴えたとしても、有無を言わさず変えてゆくべきなのだろう。それには 強いリーダーシップと優秀なブレーンをいかに有効活用するかがカギとなるように思われる。