東銀座の駅とつながる新しい歌舞伎座

先日 顧問先から銀座へ向かう際に、都営浅草線の東銀座で下車してみると・・・長く工事用の壁で囲まれていた箇所が開けていて、その向こうに 新設された歌舞伎座の地下スペースが広がっていた。

いかにも日本情緒を意識したショップが何件か軒を連ねる一角に 歌舞伎座のチケット販売所も併設されている。「なかなか松竹も頑張ったなぁ」と思う。こうなると『歌舞伎に対する親しみやすさ』がより湧こうというもの。簡単にいえば「一度入って観てみよう」という気にさせるのだが、これってマーケット的にはたいへん重要なこと。

あからさまな宣伝は押し付けがましいだけだが、自然な人の動線や興味を引く作りを施せば、その辺は感じさせないで済むわけで・・・ただ そこにある! つまり そんな雰囲気を醸し出すことこそが肝心なのである。そういう意味では 駅から直通!というスタイルは、デパートにもよく見受けられる 効果的な手法だが、ただ ひとつ残念に思ったのが、ビルの高層階部分ではなく、歌舞伎座そのものの『たたずまい』である。

基本的に前回あったものとほとんど変わっていない。個人的には、もっと趣ある斬新なデザインにしてほしかった。『いかにも』みたいな日本的とか伝統文化にばかりこだわる必要もないのでは? それより もっと人の目や関心を惹く・・・いわゆるエンタメへ徹すれば、海外の方にも さらに興味を持ってもらえるような気がする。東京マラソンへ参加した海外ランナーのインタビューでも「歌舞伎座が印象に残った」とコメントした方は一人もいなかったように思うが、それでは ちょっと寂しいのではなかろうか。