韓国のシステムダウンにみる情報公開の危険性

韓国の放送3局と金融機関3社のパソコン 約3万2千台がシステムダウンしている。当初は北朝鮮によるサイバー攻撃の可能性も囁かれたが、まだ断定するには早いようで、今も原因究明と復旧作業が続いている。先日、米国でも ミシェル・オバマ大統領夫人や有名アーティスト ビヨンセさんらの銀行口座明細や自宅住所、社会保障番号などの個人情報がオンライン上に公開、拡散されてFBIが警戒を促す騒動もあったばかりだ。

もっとも専門家の間では、これらの事件は そもそも その種別が異なるとの見方が大勢を占める。というのも、韓国は以前からマイクロソフトに コピーソフトの使用をやめて、きちんと代金を支払うよう指摘されていたからだ。韓国では2003年にもウイルスが大流行し、一時インターネットが使えないなどの大混乱に陥ったことがあり、その要因は「韓国内で大量の海賊版Windowsが利用されていたこと」と分析されている。これに懲りたのか、現在では正規のWindowsを導入する動きが進んていたが「サーバーには、いまだ非正規Windowsの導入が残ったまま」と見られていて、もし そういった非正規Windowsで構築された管理サーバーをいまだに使用していたなら『マイクロソフトが提供しているものとほぼ同じものを無関係のサイトから勝手にダウンロードする仕組みが備わっている』ので、そこにウイルスが仕込まれていた可能性が高いというのである。

つまり、一度コピー商品を入れてしまったら、サーバーも各PCも全部新しいものにしないかぎり、ウィルスの脅威からは逃れられないとも解釈できるわけだが、以前から 筆者には、いくらFacebookなどのSNSが流行ってるからといって、どうして名を売るのを生業としてる有名人でもない人が、むやみに個人情報をweb上に公開するのか不思議でならなかった。この韓国の一件と同じく、インターネットって 一度何かをやってしまうと、それがいつまでも残って、後々まで影響を与え続ける可能性があるものなのだ。ましてやインターネットには まだまだ解決されない問題が山積みである。そういう意味では、何事においても 安直に流行へ飛びつく前に、よくよく将来まで見据えて行動すべきなのかもしれない。みんながやっているからといって それが安全・安心とはかぎらない・・・それが世の常である。