旧ライブドア 堀江貴文氏が仮釈放

旧ライブドア粉飾決算事件で服役していた 堀江貴文氏が仮釈放された。服役中に30キロも体重が落ちて、別人のような姿で記者会見にのぞんだが、見違えたのは見た目だけではなかったようだ。「無事、仮釈放をいただけ万感の思い」「まじめに過ごしたのを評価されて早く帰ってこれました。ご迷惑をおかけしましたことを反省しております」「長い休養生活を過ごさせてもらった中で、構想した事業を推進して社会貢献したい。迷惑をかけた分、それを取り戻していきたいです」と、その語り口さえも様変わりしていたからだ。

推測するに・・・もはや世間を相手にするのが嫌になってしまったのではなかろうか。人って、どうでもよくなると言葉も態度も神妙になるものだが、そんな気持ちも痛いほど よくわかる。こういった面は ある程度の責任ある立場についた方なら、誰でも持ち合わせてるはずだが、それってけして口には出せない本音かもしれない。それほどに社会は歪んでいるし、情熱ある 夢多き人であればあるほど、その落胆も大きく 「主張しても無駄。ならば、どちらでもいい事は世間に合わせておこう」といった気にさせられてしまうのである。

いまさら言っても仕方ないので詳しい経緯は割愛するが、そもそも企業経理資格を有し、いくつか会社も経営してきた筆者には、いまだに この事件そのものがよく理解できないでいる。旧ライブドアの件は、よく もっとひどい粉飾・・・有名なところでは 日興コーディアルオリンパスなどのケースと比較されることも多いが、むしろ その経緯そのものが、まるで別物だと感じる次第である。はっきり言えば、元来 事件かどうかもあやしいものだ。つまり、司法のメンツ・メディアの風潮づくり・それを信じた世間などのいかにも人間的な部分が、極端にはずれた真実を作り出してしまったのではないか? そして、その後に この一件によって萎縮した経営者たちが 日本経済の成長を著しく阻害したのではないか? ならば、こんなの誰にも得のない出来事であり、いったい何のために大騒ぎしたのだろう? といった見方である。

いずれにしろ、面白い人物が また一人帰ってきたように思う。おそらく もう世間なんて相手にしないだろうし、世の中に何かしてあげる気もないだろうが、もしかしたら、自らが今後について語ったような事業はボランティア程度に留めて実際の仕事は海外へ活動拠点を移してしまうのかもしれないなぁと考えたりする。これは会見で語られた「正義ほど胡散臭いものはない」「興味のない事をやると また旧ライブドアみたいになる」といった言葉によく表れてる気がした。しかるに才能ある人に見限られるのは、大きな損失だ。これまで どれだけの人が、そのように去っていったかを考えると情けないが、こういった悪い癖を修正していかないかぎり、日本は今後も・・・ある意味【愁傷でお人よしな実力ある人材】に、次々見捨てられていくのが落ちではなかろうか。