ガンホーの時価総額、任天堂を超える

テレビCMでよく見かける オンラインゲーム「パズル&ドラゴンズ」 を運営する ガンホー・オンライン・エンターテイメントが、一時 あの任天堂の企業時価総額を上回ったらしい。東京株式市場(JASDAQ)で、連日ストップ高が続いてるそうだ。ガンホーの実績を見ると、四半期売上高が前年比9.4倍の309億400万円で、連結営業利益はなんと約73倍の186億1600万円と出ている。それにしても、売り上げに対して この利益率の高さはどうだ。オンラインゲームって、いかに原価がかからないかがよくわかる。

現在、任天堂時価総額は約1兆5000億円で、ガンホーもそれに相当する額だが、任天堂の経てきた年数・設備投資・人材の育成など、その手間と歴史を考えれば、何だかやり切れない感じもするが、数字はけして嘘をつかない。ただし、その昔、一世を風靡した ゲームプログラム企業の再生を何度か手掛けたので、こういったIT関連企業の栄枯盛衰サイクルがきわめて早いこともよく知っている。さて、何年か先にはどうなるのか・・・ここも興味深いところである。

いずれにしろ 確実に言えるのは、ものづくりのシステムが完全に様変わりしつつあるということだ。やがて あらゆる産業構造も劇的に変化する時期がやって来るに違いない。それはつまり、企業の姿が変わり、仕事の概念が変化し、ライフスタイルも激変することを意味する。ビジネスではまず気配を感じ取るのが重要だ。そして、その次に 実際変わる兆候が少しでも出てきたら、もう次に向けて着手し、準備してもおかねばならない。そう考えると、最近の日本の政治経済の傾向、および中国ほかのアジア諸国や米国の動向なんかも見えてくるはずである。すべてが確実に変わりゆく未来へ向けての準備と捉えれば、グローバル経済も把握しやすくなるだろう。

経済講義では何年も前から、3Dプリンターやグーグルグラスなどの最先端機器の話をしてきた。しかし、いまいち反応が薄いことは否めない。それはきっと皆さんが自分には関係ないと思っているからだろう。じつはこれ以上 私たちの暮らしや仕事に関連した事象ってないのだが・・・社会保障や景気といった あまり生活には影響を及ぼさないことのほうにどうも興味がおありのようだ。しかるに 一般の方のコンサルティングをすると、どうしても身の回りの人間関係や今やっている仕事のことばかりになりがちである。つまり、現状の維持や延長のみに注目してるわけだが、ちょっとこれでは どうしようもない気がする。何かを始めた途端に もう時代遅れで、それが結実したころには、すでに周回遅れになってる恐れがあるのだ。どう思おうとも、来るべき未来は確実にやってくる。ここを勘違いしていると、企業にも個人にも 文字通り未来はないだろう。リスクとは、過去ではなく、今ある事実から推測されたものであるべきなのだから。