iPSでパーキンソン病治療へ

iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使ったパーキンソン病治療の臨床研究がいよいよ始まる。京都大学が近々、再生医療安全性確保法に基づく第三者審査委員会の設置を厚生労働省に申請するらしいのだ。

パーキンソン病は、脳の「黒質」と呼ばれる部分で、神経伝達物質ドーパミンを放出する神経細胞が減少して発症するが、京大iPS細胞研究所の研究グループは、人のiPS細胞からドーパミンを分泌する神経細胞を大量作製することに成功し、パーキンソン病のサルの脳に移植する実験で効果を確かめたのだ。計画では、患者6人に臨床を実施。移植後1年は経過を観察しながら安全性を確認するとの事。

手続きが順調に進んだ場合、来年1月ごろから第三者委員会による審査が始まる見通しで、これを通過すれば 厚労相の承認を経て、早ければ来年夏には臨床研究に着手できるという。ただ、患者の選定に時間が必要で、細胞の培養などに最短でも9か月はかかるため、移植手術の実施は2016年頃になる見込みだそうだ。

以前から 知人の研究者やビジネスパーソンたちの間では、2020~2030年にかけてティピング・ポイント(沸点)が到来し、すべてが変わるとの予測がなされていた。iPSやSTAP細胞の登場で、医学界にもその波は確実に到達しそうである。グーグルの自動運転車やメガネ型端末ほか、3Dプリンターなどにも期待はかかるが、建築においても海に浮かぶ赤道都市などの計画が進められていて未来が楽しみになってきた。私たちは変われるはずだし、また変わらねばならないが・・・その理由は簡単だ。それは私たちが人間だからである。