ロシアと欧米 どっちもどっちのウクライナ紛糾 

ウクライナをめぐって各国がいろいろと画策中だ。もちろん報道されてるとおり『ウクライナは欧州とアジアの境に位置する』という“地政学的・政治的側面”も理由のひとつには違いない。しかしそもそもは、黒海付近に眠る豊富な資源をめぐって、米エクソンやシェブロン、欧州のシェルといった欧米企業が、天然ガスシェールガスの採掘を本格化させたことに端を発するとも考えられなくはない。

ご存じのように、黒海にはロシアの重要拠点がある。よってロシア側からすれば、こういった欧米企業の動きは「以前から我が国が力を注いできたクリミア近辺の利権を 後から来て横取りするつもり?」と受け取られても仕方ない出来事だからだ。もちろんここには、資源供給の世界的主導権を得たい米国だけでなく、欧州諸国の思惑も働いてるだろう。欧州エネルギー事情におけるロシアへの依存度を下げて「価格交渉を有利に進めたい」との狙いがあったかもしれない。だからこそ、プーチン大統領はその防止策として早々に「資源の値下げ廃止」を打ち出して各国に牽制をはかったわけである。 

さらに、一部の米国およびロシアのマスコミは「ウクライナ抗議デモ組織に、米政府機関やオークションサイト“eBay”の創始者が立ち上げた慈善団体などから、何度も資金援助がなされた証拠がある」と【米国クーデター画策説】を報道している。これも詳細は別にして、あながち全部でたらめとも言い難い部分があるのだ。これはあくまで個人的意見だが、ここまでロシアが強気に出てくる要因としては、ロシアにエドワード・ジョセフ・スノーデン氏が滞在してることもあるのではなかろうか。米国側としては、CIAやNSAの機密が筒抜けで、いろいろと気を回さなければならないので、情報をかく乱するには、これも好材料になってくる。

このように推測してゆくと、米国にしろ、欧州・ロシアにしろ「どれも下世話な思惑に彩られた痴話げんかをしてるだけ」とも受け取れるが、たいていの争いなんて、どこも舞台裏はこんなものだ。けれど、このようなくだらない事が世界の安全を脅かしているのもまた確かである。ただ日本からしたら、これ以上揉めないことを祈りたい。世界中がウクライナへ手を焼くこの機に乗じて、中国が南下政策を推し進める危険性も あながち非現実とは言い難いからだ。安倍首相もこのあたりはわかっていて、あまり過激な対応はしないようにつとめてるみたいだが。他のニュースを見ていても、同じような事件は連鎖して頻発する様子が見て取れる。いつの時代もどこかで何かかが起こると、これが伝播して あちこちで同じような事象が起こってくるものだ。まさしく戦争とは、そのような連鎖によって偶発的に勃発してきた歴史がある。