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親日国ポーランドと日本の関係

第一次世界大戦までロシアやオーストリアなどに分割統治され、事実上、世界地図から消滅していたポーランドの歴史は、地政学上においてもたいへん複雑で、とても一言では語り尽くせないものがある。しかし、その歴史の中でも 長年にわたる日本との関わりや交流には、特別な関係性があったようだ。

ロシアに革命がおこり、1919年(大正8年)にやっとの思いで独立を果たしたポーランドだが、その際、いまだシベリアには十数万人もの自国民が残されたままだった。そこでポーランド救済委員会は各国に手紙を送り、その惨状を訴え始めたのだが・・・当時、ロシアとポーランドは戦争状態であったため、世界で唯一要請に答えてくれたのは日本のみという状況だった。

しかし日本の動きは素早かった。救出決定から わずか2週間で第一陣を送り、最終的には計765名のポーランド孤児たちが日本へやってくることになる。救済のための寄付も現在の価値で8億円ほど集まり、赤十字が中心となって、各地で手厚い保護を受けた子供たちは、やがて祖国へ帰国し「いかに日本が素晴らしい国であったか」を各地で語り継ぐようになる。

それゆえ現在のポーランド人の歴史観は、日露戦争でロシアに打ち勝ちポーランド人に勇気をくれた国。戦時中も捕虜を手厚く扱ってくれた礼儀正しい国。多くの孤児を救ってくれた素晴らしい国といったものになったわけだが・・・したがって日本に憧れる学生も多く、日本語学科に関しては、なんと30倍の競争率を誇る大学なんてのもあるそうだ。

しかるに、いつも思うことだが・・・何故メディアはこのようなニュースを流さず、学校でも教科書で詳しく教えないのだろうか? 日本人が自らに誇りを持てるような行いをしたことによって、今も親日国である国は、他にもインド・フィリピン・シンガポール・タイなど数え上げたらきりがないというのに。

BBCの国際世論調査でも「日本は世界で最も肯定的な影響を与える国」との調査結果が出ているにも関わらず、そのような報道・教育がなされないのは、ある意味何らかの意図があるとしか考えられない次第だ。おかげで皮肉なことに「世界における日本の立ち位置を、世界中で一番知らないのは当の日本人である」といった いかにもおかしな状況が生じてしまっている。