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集団的自衛権の行使容認

政府が臨時閣議で、憲法9条の解釈を変更して、集団的自衛権の行使容認を決めた。事の是非や決定までの過程に関しては さまざま意見も出ているが、むしろそれは当然のことである。ただ それにしても、いつもながらメディアのあり様はいただけない。キャスターやコメンテーター・識者は、そろって二律背反を申し立て、物事をより複雑にして混迷させてるようにしか思えないからだ。

ちなみに「二律背反」とは、あちらを立てれば こちらが立たず。どちらにしても弊害が生じるから『結果として何もしないことを由とした、事の本質を議論させないためのディベート話法』として世間にはよく知られてるが、メディアの論評というのは、たいていがこれなのだから性質が悪いことこの上ないわけである。

しかるに、どの集団にも このような人物っているものだ。ようするに「この場合はどうか」とか「こういった際には問題が発生する」といった 重箱の隅をつつくような指摘によって殊更に矛盾をあげつらい、あらゆる事案を停滞させる人物のことである。経営してきた企業や顧問先などの関係各位において、こういった方は即 退室してもらうことに決めてたが・・・メディアというのは、二律背反さえ唱えていれば知識人と呼ばれるのだから ちょっと空恐ろしくもなってしまうだろう。

何事に関しても、反対のための反対をするだけなら、この手法を使ってさえおけば、詳しい事がわからなくても、ある程度のスタンスだけは保てるわけで・・・そういった甘い世界って、たしかに世の中には存在するのかもしれない。しかし、そんなのが正論としてまかり通ってしまえば、誰のためにもならないのは言うまでもない。その証拠に、集団的自衛権の趣旨をきちんと理解してる人は少数にすぎないはずである。「わからなくて怖いので、とりあえず反対。もしくは容認せざるを得ない。」そうさせているのは、まさしくメディアのこういった姿勢であり、その責任はいかにも重いと言わざるを得ないのではなかろうか。