流行に左右されるマーケットが生み出すもの

広告関係の打ち合わせで、久しぶりに表参道へ。途中、行列ができたてので・・・訊いてみると「ポップコーンのお店ですよ」と教えられた。今の流行は ポップコーン・パンケーキ・海外雑貨だそうである。仕事が終わり、社長から「このあと街を案内させますよ。勉強を兼ねて、いろいろとご指導を。」と頼まれたので・・・若い社員同行で散策してみると、以前とはずいぶんお店も様変わりしていたが、そこでとくに目についたのが、おざなりな陳列をしたショップの多さである。

「マーケットが流行に左右されるようになると街もすたれてしまうね。そういった店舗は息が短いから、どうしてもビルに空きが出てしまうんだ。するとオーナー側は、悪評を避けるために、とりあえず儲からなくても、自腹を切ったり知り合いに頼んで、見せかけのお店を営業させておくものだよ。だけど、そんなのやはり長くは続かない・・・最終的には海外の投資家へビルごと売り渡してしまったりすることもあるよね。しかし彼らは日本に住んでるわけじゃない。そこで どうしても組合の意向も届かなくなり、大手チェーンへ安易に貸したりしがちにもなる。そうなると当然、街全体が面白くなくなって魅力もなくなるけど、最近は銀座でも そんな光景が目立つようになってきたね。」なんて話したのだが、果たして理解してもらえたのだろうか。

つまり「こういった流れを、作るも食い止めるも広告次第。あなたたちの仕事であり、責任でもあるのだから頑張ってね。」と言いたかったのだが・・・ともあれ街の開発って難しいし、たいへん高度な未来観とふかん的視点を要するものでもある。近頃はやはり地域単位の着手では成果なんて期待できないのではなかろうか。もっと大きな規模での開発が不可欠となるが、いまの日本には、そういった人材自体がなかなか見つからないのも確かで、都市開発を手掛ける建築家なども、以前に比べて いかにも小粒になってしまった感は否めない。とはいえ、メディアぐるみの“とりあえずや急場しのぎ”で、古いマーケットを持ち出してのブーム作りばかりに頼ってるようでは先も思いやられる・・・なんとしても東京が面白くなるのだけは避けてほしいものだが。