C型肝炎治療薬「テラビック」に重大な副作用

田辺三菱製薬C型肝炎治療薬「テラビック」に重大な副作用があることがわかった。『同剤を服用した患者の4人に1人が、全身の皮膚炎や肝不全などの重い副作用症状を発症し、じつに15人が死亡していた』 との発表がなされたのだ。この薬、どうやら発売前の臨床試験。つまり治験の段階から危険性が指摘されていたらしく“重い肝硬変や肝臓がんを患う患者には処方しない”よう注意喚起がなされていたとの事。それにもかかわず、死亡例の多くでは『医師が処方対象外の患者へ積極的に投与していた事実』も発覚している。

テラビックは昨年までに1万人以上が服用していて、じつに全体の23%のにあたる約2600人に重い副作用症状が出ているが、こんな状態で なぜ今まで使い続けられたのだろうか? いくつかの疑問が浮かんでくる。もしかしたら、ここまで表沙汰にならなかったのは、在庫整理や生産コスト回収といった製薬会社側の思惑が働いていたのではなかろうか? そしてまた、対象外の患者への投与に関しては、医師と製薬会社との間に何らかの癒着があったのではないのか? という見方だ。

最近は、米国の医療事情が変わったこともあって、日本でも医師と製薬会社との蜜月関係が取りだたされ始めている。同義的には、どう考えても “処方外の投与なんて犯罪に近い” と思わざるを得ないが・・・ならば製薬会社の責任を問うだけでなく、対象の医師には 徹底した聴取を実施し、その背景ごと明らかにしてゆく必要があるのではなかろうか。長きにわたった国民皆保険医療制度はもはや限界。日本の医療システム全体も、そろそろ根底から見直す時期に差し掛かっている。