子供の権利とノーベル平和賞

2014年のノーベル平和賞が、女性や子どもの権利を訴えてきた2人の活動家、パキスタンのマララ・ユスフザイさんと、インドのカイラシュ・サトヤルティさんに決まった。

史上最年少のノーベル賞受賞者となったマララさんは、2012年にパキスタンイスラム武装勢力に頭部を撃たれて重傷を負ったが一命をとりとめ、現在も英国で女子教育の向上に取り組んでいる若き活動家。カイラシュさんは、世界に2億人と言われる「人身売買や児童労働にさらされる子供たち」の撲滅を訴え続け、これまでに数万人を救出したと言われる60歳の人権活動家として知られる。

しかし、子供の権利というテーマはいかにも難しい。筆者のように実体験がある者からすればなおさらで・・・世間で言われてる事なんて当事者とは無関係な机上の空論にすぎないとの思いがある。やはり今回のお二人のように、何事も実行に移してゆくしかないが、こういった活動は命がけで当たらねばならないのが実情だ。しかし、それでも問題の根は深くなり、一見よかれと思われることでさえ、さらに深刻な状況を生み出しかねないわけで・・・実際、マララさんの出身地には そういった兆候もあると聞く。

医学や経済がそうであるように、あらゆる諸問題も その分野だけで解決されるものなんてごくわずか。ならば、もっと大きな国ごと・街ごとの取り組みが必須ではなかろうか。自身がこれまで生きてこられたのも、じつはそういった枠組みあってこそだが・・・今の日本には、そんな文化さえ消えつつあるように感じる。児童虐待の末に小さな命が奪われるニュースを目にするたび、身につまされる想いがして胸が痛むが、おそらくこの課題に関しては、一生をかけて取り組んでゆかねばならないだろう。だが、いまだ出口もイメージも完全には出来ていない現状がある。