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カラーでよみがえる東京

NHKスペシャル『カラーでよみがえる東京 ー不死鳥都市の100年ー』を観た。関東大震災第二次世界大戦によって、二度崩壊した大都会 東京の街。その古い白黒フィルムの風景へ コンピューターで総天然色をつけて蘇らせた映像の数々が放映されていた。

そこで改めて驚かされたのは、その戦前の暮らしぶりについてである。銀座を歩くお洒落な女性たちの装いは、現在とほとんど変わらなかったし、そこかしこにネオンも輝き、いかにも華やかな風景がそこにはあった。しかし、戦争の影が忍び寄るにつれ、街の風景も人々の装いも【カラーでも白黒でも変わらなくなってゆく】 つまり、みんな黒と白が基調となって、暗く地味になっていったわけだ。

ファッションをコーディネイトしていただいてる方には、普段から「白と黒はなるべく避けてください」と言われている。もちろん、筆者にはそういった色使いが似合わないこともあるが、こういった映像を見るにつけ、その深い意味も何となくわかってくるから不思議だ。世情を反映するのは、そこに生きる人々の風景でもある。ならば、人に何と言われようとも「どんな時だって、明るく楽しく、お洒落でいたい」と願うのは、あながち方向性として間違ってはいない気もするのだが。