知られざる多くの親日国と日本人の功績

マレーシアと接する東南アジアの国 ブルネイブルネイ・ダルサラーム国)には、以前ある事業で 筆者も少し関わったことがあり、その際にはたいへんな歓待を受けた想い出がある。先日、TVでブルネイ親日国になった理由を放映していたが・・やはり それは他のアジア諸国や欧州の親日国と同様、戦時中のエピソードによるものであった。

昭和17年に陸軍司政官としてブルネイ知事となった 木村強氏へ対する賛美が、その主な要因だが・・当時、木村氏は統治国であるブルネイの生産性を上げるため、本国から「もっと圧力を強め 現地人を奴隷化した厳しい統治をしろ」と再三にわたる通達を受けていた。

しかし彼は「私は日本人。けして奴隷化などしない。むしろ子や孫の世代にまでつながる協力関係を構築すべきである。」と、その指示を拒否し続けたとの事。木村氏の任期はわずか一年だったにもかかわらず、くしくも その時 彼についていた秘書が、後の国王となる人物(現国王の父)であったこともあり、その崇高な姿勢は現在まで語り継がれる事となるわけだ。

また 同番組では、バルカン半島マケドニアに関する親日ぶりも紹介されてたが、この経緯もまた一人の日本人。1963年の地震によって壊滅した首都スコピエを救った「世界のタンゲ」こと建築家 丹下健三氏の功績によるものだそうだ。

丹下氏は他にも イタリアのボローニャミラノナポリ。米サンフランシスコ・ネパール・アルジェリアサウジアラビア・イラン・シリア・ヨルダン・シンガポール・マレーシア・ブルネイ・台湾・ベトナム・フィリピンなど・・多くの国の都市開発を手掛けてるが・・その功績は まさに彼の門下生で天才だった 黒川紀章氏と同様、日本人なら誰もが絶対に知っておくべきものと言えよう。(日本人が観光でよく行く フランスセーヌ河の左岸整備だって彼のプランだ)

ここからくみ取れる事実は、日本人の根底に流れる 高潔さや崇高さから醸し出される 高い知性と未来を見つめる確かなヒジョンだが、これってビジネスや暮らしにおいても たいへん重要な要素となりうるものだが・・日本って、とことん不思議な国だ。学校でこのような日本人の功績が教えられることなんて まずないが・・いったい日本人の素晴らしさを教えない教育って どんな教育なのか? と首をかしげたくもなる。

海外へ出てみると、相手国の方のほうが 日本人の功績をよくご存知のケースも多々あり・・日本人の事を日本人が知らないと恥をかく事にもなりかねないが、この辺りをメディアや文科省はもう少し自覚したほうがよいのではなかろうか。とはいえ、学校でも社会人教育でも これが実施されないのなら、自ら調べるか? 現地へ出向き その眼で事実を確かめるか? しか術はなさそうである。