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預金封鎖って何?

NHKのニュースで取り上げられたことがきっかけとなり《預金封鎖》というキーワードが話題になってるらしい。筆者は番組を観てないが・・おそらくTVや新聞などでの描かれた方は「太平洋戦争直後の特殊事情によるもの」とか「現在の日本の経済体力は当時とは異なる」みたいなものだったろうから『それって嘘じゃないけど・・ちょっとね。といった感じかもしれないなぁ』とは思う。

そもそも預金封鎖とは【銀行預金ほかの金融資産全般における引き出し制限】を意味するが・・その主な目的としては  1.金融機関の破綻や経営危機が起こった場合に、預金者による取り付け騒ぎを防止するため。 2.政府の財政が破綻寸前になった場合に、税金を強制徴収するため。3.インフレが過度になった場合に、市場通貨の流通量を制限するため。といったものが挙げられるだろう。

つまり簡単に言えば『銀行・政府・日銀などが失敗したケース。世界的な金融事情で大不況が到来した時などに、そのつけをすべて国民に回す処置』ということになるが・・もちろん、国民の側も「そんなのたまらん」ということで、タンス預金を増やしたり、資産を不動産へ振り分けたりして対策をこうじるばずだが、政府のほうも通貨を新円に切り替えたりして、あの手この手を打ってくるわけで・・そういった予防線は現在も相当に張られているのが実情ではなかろうか。

たとえば、これまでにも、どんなに銀行が倒産危機にさらされようと合併させたり、税金投入してつぶさないようにしてきたのは『国民に銀行はつぶれない』との印象を与えて、外貨預金へ流れないようにするためとも捉えられるし、メディアが「日本の財政赤字は1000兆円。国民一人当たりに換算すると・・」なんて、事あるごとに報道するのも「その実、政府の借財でしかないものを国民の借金と錯覚させておくため」とも受け取とれる。

このように考えると、どんなに財政が赤字でも、国有地の大規模売却には踏み切らず、公務員や特殊法人の削減にも着手しない“この国”のいろんな思惑も透けて見えてくるのではなかろうか。すべからく、すべての国や社会とは、細いロープの上を綱渡りしてるような状態で・・多くの人が「この国は安定してる」と想像する当たり前の日常も、じつはいかにも脆い薄氷のようなものであることだけは間違いなさそうである。

しかし、これは何も銀行や政府だけに言える事ではない。経済とは元々そういう性質のものであって、その実体は仮想でしかない。回転や流れが滞ったり、限界が生じれば、どのような巨大産業であろうとあっけなく消滅する運命にすぎないのだから。経営者はそのあたりの事実をきちんと意識した上で、それでも尚、新しいマーケットを創出し続けてゆかねばならないと思われるが。

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