読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

すしざんまいが辞退で「千客万来」頓挫

「すしざんまい」を展開する“喜代村”が、築地から豊洲へ移転する新市場に建設予定の大型観光施設「千客万来」の整備・運営を断念したとの報道があった。

《お台場にある 大江戸温泉物語との競合》がその理由とされるが、そもそもこの千客万来は当初、大和ハウスとすしざんまいの2社で開発予定だった。しかし大和ハウスが早々に撤退を決め、すしざんまいが単独で整備する運びとなるなど・・他にもいろいろ問題があったのでは? とみられている。

すしざんまいの社長によると【契約が切れるとの話だったのに、大江戸温泉と都が結ぶ定期借地権契約が勝手に2021年末まで契約延長された】から辞退したそうだが・・おもわぬ形で「東京都は嘘つき」との嫌疑をかけられた都は怒り心頭。舛添都知事が「証拠を出せ。ビデオはとったの? 録音はしたのか?」と、常識外かつ弁護士顔負けの持論をまくしたてたから世間のかっこうのネタとなり、ネットでは「これから都の関係者と話すときは、つねに録音しないといけないね。」なんて揶揄される始末だ。

仕事がら、お役所と交渉する機会が多かった筆者には、今回の顛末も何となく察しがつく。経営者は仕事にやりがいを求め、常に採算性や継続性を目算するもの。それがたとえ口頭であろうと、ニュアンスであろうと自分の描いたビジョンを相手に打診し・・受け入れられたら、そのとおりの計画を進める算段で事にあたるから、もしも、ここに少しでもずれが出たら、計画そのものが成り立たないと考え、白紙に戻すのも当たり前の話であろう。

しかし、お役所は“そんなのおかまいなし”最初に決定事項ありきだから、何があっても、それを変えようとはしないため【ある意味、いい加減かつ曖昧な返答】をするケースも出てくる。そして、一度これが問題にされると一転、とぼけたり高圧的になったりと、経営者から呆れられるのもいつものことのように思われる次第だ。

役所にたてついたら “行政的圧迫が怖くて” 大人しくしてる経営者も多いが、今回はそれが記者会見で表沙汰になってしまった。このような気骨ある経営者は、行政側にとって都合の悪い存在となりうるから、出る杭は打たれるし、メディアなども加担して寄ってたかってつぶしにかかる可能性だってある。これまでもどれだけそんな光景を見せられてきたことか・・是非とも“すしざんまい”と“喜代村”には、これに負けず、ますますの発展をしてもらいたいものだが。