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アスペルガーとカサンドラ

最近は、夫や家族の発達障害に関する見解が社会問題化しつつあるようだ。これは、かねてから相談が多く、ずっと以前から指摘してきたことでもあるのだが・・近頃は、下記のような漫画も出てきてけっこう話題になっているらしい。なぜ夫や家族なのか? それは、こういった発達障害が、女性の何倍もの確率で男性に発生しやすいからであり、つまり、社会問題としては、妻が苦しんでるケースのほうが圧倒的に多いということでもあるわけだ。

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Amazon.co.jp| 旦那(アキラ)さんはアスペルガー 奥(ツナ)さんはカサンドラ| 野波 ツナ, 宮尾 益知| 本| 読みもの

しかし実際は、これによる二次障害。妻が「カサンドラ症候群」になってしまうケースも多々散見されるのが実体で・・「カサンドラ症候群」とは【アスペルガー症候群、または発達障害を持つパートナー及び家族】との間に “情緒的な相互関係が築けない” がゆえに、むしろ妻の側に顕著にあらわてしまう身体的・精神的症状を指す言葉である。

ここでの最も大きな弊害としては、こういった症状を持つパートナーが、知的レベルも高く、社会的にも問題のないケースが多いために、妻の言い分が誰にも理解されない点にあると思われる。つまり、何も悪くない妻のほうが自信を失ったり諦めたりして、事によっては「自分が悪いのでは?」と、自らを責め続けたりする場合もあるということである。

何事も苦しみとは、知らない事・理解していないところから生じるものであろう。ときには、性格とか環境といった曖昧なものに理由を求めたり、人道的タブーからも脱して《性格とは脳の状態の映しである》といった科学的かつ客観的受け止め方をしてみるのも有益ではなろうか。お互いのために良い対処法とは、まずは きちんとした事実をつかみ取ってこそのもの。何事も事実を知ってこそ、明日もまた見えてくるような気もするのだが。