NHKスペシャル 巨大遺跡

人は “空想” の生き物である。だからこそ、経済のみならず、歴史や科学のように【これは絶対的真実】と感じられる分野でさえ想像の産物にしがちなのだろう。また同時に、人は“思い込み”も激しい。それゆえ、絶対に間違いだとわかってる事でも、頑に通説を堅持したがるのかもしれない。

もちろん全部がわかるほど世の中は進化していないから、それはそれで一向にかまわないが・・やはり経済人なら、そこら辺のところは「空想の物語」ファンタジーと自覚した上で、夢見たり計画を施策したりしたほうが、より楽しめるし何かと役立つように思う。

先日、NHKスペシャルで、巨大遺跡「密林に消えた謎の大都市 〜カンボジア アンコールワット遺跡群〜」という番組が放映されていた。ご存知のとおり、アンコールワットは『ユネスコ世界遺産にも登録される カンボジアにあるヒンドゥー教の寺院』だが・・

最新のヘリコプターによるレーザーを駆使した地形調査では「当時、その周辺には、現在の東京都にも匹敵するほどの広大な街が存在していた。高度な治水工事も施されていて、なんと100万人にも及ぶ人たちが暮らしていた。」なんて事もわかってきたそうである。くわえて、建造物・調度品その他の調査によって、この都市の経済圏・交易圏が、ベトナム・タイ・ミャンマーラオスにまで広がってたことも解明されてきている。

つまりこれって、アンコール遺跡郡は、たんなる一部の森の中に限定された一都市ではなく、現代にも匹敵するほどの東西南北へ広大な経済圏を持つ産業都市だったことを示してるわけで・・もし、それが本当で「もはや10世紀より以前に、現在の国や都市にも匹敵する文明が存在したなら、これまでの歴史観っていったい何だったのだろう?」 ということにもなりかねないはず。

これらをふまえるなら「私達は1000年前の世界をどのように解釈すべきなのか?」当然、それら“点の事実”を線でつなぎ合わせれば「人はずっと以前にも進んだ文明を持ち得た」と理解するのが普通の考え方であり、なおかつ、何らの理由でそれが衰退したり滅びかけたりして・・再度また、近年になって発展を遂げたことになる! が、これはローマの下にいくつものローマが埋まってた事実とも合致する。ゆえに人類は、こういったサイクルを幾度も繰り返してきたのではないか? との考察も成り立つであろう。

そもそも「歴史学は天文や地質学などと完全に矛盾している」との指摘は以前からあった。そこでは13〜18世紀までは小氷河期とされていて、とても文明など存在できるような気候ではなかったとの見解もあるからだ。ならば、上記のような科学的測量による新見解は、これらを裏付けるものとなりうる。

いずれにしろ、過去の詳細は誰にもわからないが、個人的には『矛盾があるものは信じるに値しない』“たんなる創作”と考えている。そういった意味では、科学の進歩により、さまざまな矛盾が明らかとなりつつある現代・・私達が理解できるのは「正しい事とは何か? ではなく、何が嘘だったのか? 」だけなのかもしれない。