セブン&アイ・ホールディングスの鈴木会長CEO引退

セブン&アイ・ホールディングス鈴木敏文会長兼CEOが、決算説明会の席上で「引退を決意した」との報道があった。

『グループの中核に位置する “セブンイレブン・ジャパンの井阪社長退任” に関する人事案が取締役会で否決されたため』との事だが・・背景には、セブン&アイの大株主である米投資ファンドや、イトーヨーカ堂 創業家である伊藤名誉会長などの関与もあったのでは? との推測も出ている。

筆者がコンビニ業界全体のインフラ事業へ関与したのは遥か昔。もはや内情のかけらもわからないが・・ひとつ言えるとしたら、鈴木氏はやはり変わらない! ということだろう。「これは消極策じゃない。積極的な事象だ。この機会にいろいろ考えてほしい。」なんて趣旨の事を会見では語っていらしたが、内部的がごちゃごちゃしてたなら、きっと筆者もそうしたのでは? と想像する次第である。

出版社勤務をへて、63年イトーヨーカ堂へ入社。71年 取締役となり新規事業を担当。アメリカのコンビニシステムを導入し「セブンイレブン」を大型チェーンへと育てあげ、92年にイトーヨーカ堂社長およびセブンイレブン・ジャパン会長に就任。つまり彼がイメージして作り上げた “もはや社会インフラのひとつ” とも呼べる革新事業は『彼あってこそ』成し得たわけだが・・何かあったら自ら身を切る! その姿勢によって後進へ『真の経営者としての息吹』を感じさせるのも、また最後の献身であろう。潔さは、未来への礎となる覚悟があって初めて成立するものだ。

さて、鈴木氏が退いた後のセブンイレブンは、これからも業界トップで居続けられるだろうか? 個人的にはNoだが・・逆にこれは「他のコンビニマーケットを手がける者にとってはチャンス」と言えそうだ。今後は『社会インフラとは何か?』 そんな哲学があるかどうかが勝負の分かれ目ともなりそうだが、そうでなければ、鈴木氏の後継者は育たない気もする。